ホンダの新型オデッセイの値引き最高額はいくらになるのでしょうか。
新型オデッセイの値引き最高額を引き出すための方法などを見てみましょう。
2016年2月のハイブリッドオデッセイ発売は、ようやくオデッセイの人気回復に一役買ったようです。
月販5,000台という勢いは4月にはいったん小休止しましたが、納車待ち2か月というアブソルート ホンダセンシング(EX、アドバンスパッケージ)に人気が集中していることから、ホンダとしても利益率の高いグレード人気は、今後のサービスや限定仕様車の開発にも余裕が出てくるでしょう。
惜しむらくは、ボディー色の少なさです。
多くて7色にはホワイト系、グレー、ブラックのほかはパープルとロッソ(なぜ、イタリア語なのかは不明だが)、つまりレッドの2色だけが「オデッセイ色」としてカタログにあるだけです。
ネイビーグリーンや、ブラウン系がなかったのは、なぜなのか?やはり、塗装色ひとつとってみても、今のホンダは「失敗が許されない」状況なのでしょうか?だったら、購入する方も、お堅い商売に成り下がっているホンダを攻めていく必要があります。
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ガソリン車のグレード格差!なぜこんなに価格差があるのか?
引用:http://automobiles.honda.com/handlers/resize-image.ashx?w=1076&h=605&q=70&fn=/images/2016/odyssey/exterior-gallery-new/2016-honda-odyssey-minivan-grille.jpg
276万円(ガソリン車 G)~ 362万円(ガソリン車 アブソルートX ホンダセンシングアドバンスパッケージ、4WD)実に85万円以上もの価格差があるガソリン車。
これは言うまでもなくアブソルート系のエンジンが、同じ2.4Lでもシリンダー内に直接ガソリンを霧状に噴射させ、プラグ点火させるものであること、そしてホンダセンシングの付いたグレードがエンジンの上乗せ価格よりも「値上げ」されていることにあります。
エンジン性能は、足回りとの密接な関係があります。
ミニバンはサスペンションが4輪とも独立懸架というわけにはいきません。
基本的に後部車輪はモノを積載するために、低床そのものが維持される必要があります。
また、3列目シートの格納という離れ業は、その分の厚みを犠牲にしなければなりません。
FFとはいえ、ノーズが少々長めになっているオデッセイだからこそ、V型ではなく直列シリンダーを搭載し、効率的なトランスミッションを搭載しています。
このあたりの組み合わせがどうなのか、できればGで試乗してみるのもよいのですが…
ハイブリッド車の価格差は、ホンダセンシングだけだ
引用:http://s3.caradvice.com.au/wp-content/uploads/2015/02/Odyssey-rear.jpg
ハイブリッド車は、356万円(ハイブリッド)~ 405万円(ハイブリッド アブソルート ホンダセンシング アドバンスパッケージ 8人乗り)。
356万円乗り出し、という価格設定は、実はガソリン車7人乗りのハイエンドグレードです。
ここで注目すべきは「安全性能=ホンダセンシング」です。
まるでお経のようにホンダセンシングは付けておけばいい、という方がいますが、これらは2つの手段で安全性能を高めていることを知っておきましょう。
まずは、ミリ波レーダー。
バンパー部分に10㎜直径程度の丸い突起が付く車があれば、これがレーダーであるのは間違いありません。
レーダーは深い霧の中でも、波長を飛ばして帰ってくる速さで物体の存在を知らせるものです。
ただ、バンパーが雪で覆われていた場合は、正確には作動しません。
もう一つは単眼カメラ。
これはバックミラー付近に取り付けられているカメラですが、前方の状況を映し出し、これとミリ波レーダーとの計算で、人がいるのか家の壁なのか、前方の車なのかなどを見分け、運転者に危険を発信します。
これはパネルで危険を知らせるか、ブザー音が鳴り響きますが、それでも気が付かない場合は、強制的にブレーキが作動します。
この単眼カメラは安全性能の一部として取り付けられていますが、やはりドライバーの脳が運転に適応できなければ無駄な装備に終わってしまいかねません。
どのあたりまで、安全性能を付けるのかは、国としての基準もなく、とりあえずパッケージで充実させてます!というスタンス。
ここを「オフ」にすれば、本当はもっと価格は探すのですが、付けなければ売れないだろう、というディーラーのジレンマがあります。
実は、ホンダセンシングは年々原価が下がっている!!
引用:http://clicccar.com/wp-content/uploads/2014/10/ABSOLUTE20thAnniversary1410007-618×390.jpg
2015年8月にドイツとアメリカで、ミリ波レーダーの大量生産が始まりました。
ですが、ミリ波レーダー自体は、すでに数十年以上前から乗用車に搭載されてきました。
ここで、どうしても知っておきたい情報があります。
それはスズキソリオという小型車に搭載された「レーダーブレーキサポートII」というもので、3つの機能があります。
このミリ波レーダーは「前方に車がいて接近した場合に」警告ブザーなどが発信される機能、もう一つは、よそ見運転などで、前方に急に停止している自動車などを見つけ、慌てて急ブレーキをかけた際に「しっかり止まる」というもの。
最後が、自動ブレーキ機能です。
もちろんこのレーダーに付いては「時速何キロまで有効か」が問われます。
が、最小限度の安全設定、この金額はおいくらだと思いますか?なんと4万円なのです!!2014年2月に発売されたソリオは、わずか4万円アップでこの安全装置が付けられます。
これに比べてオデッセイの安全性能はどうなんでしょうか?確かに、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)という高速道などで、前方の車との車間距離を自動に保つようなものはソリオにはありませんが、オデッセイにはもちろんついています。
ただ、こうした高速走行での安全装置だけが高い価格になる、とは思われません。
安全性能があるから高いんです、という論法はもしかすると「嘘」かもしれませんよ!
ホンダセンシングの値段はいったいいくらか?
引用:http://www.motorparks.co.uk/upload/new-honda-cars-at-motorparks.jpg
ガソリン車の定価で比較してみましょう。
廉価モデルの「G」は289万円、ホンダセンシング搭載の「G・EX」は338万円。
共に7人乗りで価格差は43万円。
その上の「アブソルート」298万円、「アブソルートX ホンダセンシング」は320万円。
共にFF 8人乗りで価格差は22万円です。
アブソルートは専用エンジンを搭載していますので、エンジンのチューニング料は加算されています。
ただ、GとGXの差は、アルミホイールのみで、エアロダイナミクス、カラードバンパーなどが共に付いていないことから、おとなしい「素」のボディのまま。
43万円の差は少なくとも33万円程度はホンダセンシングの価格といっても過言ではありません。
アブソルートの場合は22万円ですから、まず20万円はホンダセンシングといっても良いわけです。
単純に比較すると、10万円ほどの差が生まれてきます。
もしホンダセンシングの費用が10万円ほどなら、高いグレードなら30万円ほど黙っても儲かる仕組みになっています。
そして、この価格ないには当然ディーラーの儲けの分はさらにコミコミです。
結果として、40万円から45万円の値引きはまだまだいける、というのがディーラーの本音であるのは言うまでもありません。
最大の値引きを確保するための交渉とは?
引用:http://sharingvalue.asia/wp-content/uploads/2015/06/honda-odyssey-concept-logo-wide-HD-Wallpaper.jpg
どうしても値引き額を確保したい、それは思わぬ出費である諸費用を度外視して予算を組んでいたお客さんが、最後の最後まで粘って手に入れるものです。
ディーラーとすれば、これは陥落だなあ、と諦めてしまう交渉が、こうした値引き成功、と言われる典型ですが、実際には値引きはそう簡単ではありません。
会社の社用車として買う場合は、オプション費用をほとんどカットして、納品しますが、オデッセイが社用車になる場合は、オーナー企業などが一般的です。
中小企業オーナーを顧客に持つ販売員は、あれこれオプションを揃えて納入しますし、車両代は経費として処理できるため、法人税対策として有効です。
こういった顧客を少なからず持っているディーラーの場合は、40万円から50万円の値引きができる「枠」を持つことができます。
つまり、東京なら江東区や江戸川区といった中小企業オーナー、それも運輸会社やダンプ持ちの会社などのオーナー社長の車にこうしたオデッセイを採用できます。
大田区や品川区のディーラーよりも、意外にいい顧客をを持っているディーラーは、地域密着型のところなのです。
しばらくはMCはないが、年内に特別色が出てくれば販促が活発に
引用:http://s3.caradvice.com.au/wp-content/uploads/2011/12/2012-Honda-Odyssey-2.jpg
タイミングがうまくいかないと、値引きは成功しない。
これは言えています。
9月と12月、3月がテッパン値引きであるのは言うまでもありません。
9月はディーラーのため、12月はメーカーのため、3月はメーカーの株主のため、とディーラーのメーカーへの忠誠のため、というのが基本です。
ということは、本来は9月の値引きが一番重要、ということになります。
夏休みも終わり、仕事が再開される9月は、台風のシーズンでもありますが、年度の中間点として利益確保が重要です。
それと同時にシェアも取らなければ、後半の部品メーカーの仕入れ値も変わります。
特別仕様車が10月に出る、とわかっていれば、9月は「在庫一掃」キャンペーンが始まることを意味します。
ディーラーと知り合いになって値引きのタイミングをつかもう
引用:http://www.fastmotoring.com/wp-content/uploads/2013/11/DSC00690.jpg
ホンダセンシングの実際の単価もなんとなくお分かりか、と思います。
何も怖いことはありません。
安全性能はどんどん陳腐化していきます。
AT車とMT車が同じ金額なのが、今の世の中です。
どんどん部品単価は落ちているのですから、そこも含めて値引きを勝ち取れるはずです。