2015年、12月にデビューした4世代目のプリウスは、発売時から33日間で10万台ものバックオーダーを獲得。

その後も同じトヨタのハイブリッド車「アクア」とともに、日本の乗用車市場を牽引しています。

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引用:http://toyota.jp/pages/contents/prius/004_p_001/image/top/carlineup_prius_top_2_pc.jpg

なぜ、これほどまでにプリウスは人気なのでしょう?

それも、ミニバンやSUV全盛の中、「古くさい」「タクシー仕様」とまで揶揄されるセダンタイプなのにもかかわらず、です。

ましてや、新型プリウスのデザインは、今までにない形状です。

フロントフェイスはキツネ顔、サイドビューはイタリア車でいうところの「くさび型」、右肩上がりにドアパネルが連結し、ボンネットまで伸びたラインが、いきなり垂直に落ちる「逆スラント」を採用しています。

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プリウスは、今回が最後のハイブリッドかもしれない

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引用:http://motorcars.jp/wp-content/uploads/2016/03/toyota-exhibited-the-new-prius-phv-us-brand-name-prius-prime-to-ny-auto-show20160323-3.jpg

新型プリウスには、実は3つのバージョンがあります。

まずは、セダンタイプのハイブリッドプリウス。もうひとつは、ワゴンタイプの プリウスα、そして プリウスPHV です。

プリウスαは、3世代目のまま販売継続中で、PHVは未発売ながら、すでにモーターショウで公開されています。

そして、トヨタの究極のエコカー「MIRAI」は、すでに販売が開始されており、水素を燃料とする自動車、ハイブリッド車、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンと内燃機関を複数揃えていますが、プリウスはその中で世界一の量産エコカーとして君臨しています。

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プリウスの魅力はバーゲンプライスにあり

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引用:http://toyota.jp/pages/contents/prius/004_p_001/image/customize/top/carlineup_prius_custmize_top_2_01_pc.png

新型プリウスには3つの特徴があります。

まず、燃費性能の良さは誰もが知る「リッター40km」という驚異的な数字。次が「ぶつからない」「ぶつけない」「ケガをしない」という安全性能の高さ。最後がその「価格」です。

車両本体に関しては、素人どころか自動車評論家にも理解できない複雑な回路で、プリウスは開発製造されています。

1.8Lガソリンエンジン、電気モーター、リチウムイオン電池とニッケル水素電池、パワーコントロールユニット、、、それでいて、TNGAというボディー剛性とシャーシの耐性をしっかりタッグしているなど、これだけのテクノロジーをよくここまで、と感心させられるマシンになっています。

中でも、40.8km/Lの「E」グレードは242.9万円のバーゲンプライス。

最上級の「Aプレミアム ツーリングセレクション」でも339.4万円というプライスタグが付いています。

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実際の販売価格はどうなっている?

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引用:http://media.caranddriver.com/images/media/51/2016-toyota-prius-fd-inline-photo-664208-s-original.jpg

新型プリウスはAとS”ツーリングセレクション”が一番の売れ行き、と言われています。

グレードで言えば中間ですが、エクステリアでは全く違いが判らないのが事実でしょう。

プライスは277.7万円と262.8万円。

値引き額は車両本体から10万円から20万円といった具合です。

本体価格の値引きのほか、付属品(オプション)はほとんどが内装部分を選ぶケースが多く、フロアマット、トランクマット、車載防災セット、ウエルカムライト、コーナーセンサーなど、必要十分なものしかなく、セットナビなども純正以外を選択しなければそれほどバラエティに富んでいるとは言えません。

この辺り、完全に実用車の領域を出ておらず、趣味や遊びに使うような車ではないことが分かります。

車両本体を値引きしてほしい!どうしたらいい?

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引用:http://assets.inhabitat.com/wp-content/blogs.dir/1/files/2015/11/2016-Toyota-Prius-4-889×675.jpg

プリウスは初期ロット生産が間に合わず、バックオーダーの山は想定台数の8倍にも上りました。

そのため、2016年6月初旬でさえ、3か月待ちという納車状況になっています。

トヨタプリウスは、車両値引きがしにくい車種であることは、間違いありません。

ただ、「A」「Aツーリング」「Aプレミアム」「Aプレミアムツーリング」の4種以外は、納期は短縮されますので、値引きが可能な状態です。

グレードでいえば、Aの下がS、そしてEとなっており、上位グレードのすべてが売れているということを指しています。

トヨタでは、Sが最大販売車種、と考えていたようですが、実際には高年齢層がこぞって買っていることから、300万円から320万円の車両価格が飛ぶように売れる「誤算」となっています。

シニア層のドライバーでは、エクステリアでのエアロパーツなどは需要が少なく、あらかじめパッケージされた装備で気に入ったものがあれば、予算内で即決するということのようです。

結果「奇抜なデザイン」と「先進テクノロジー」がこの値段、ということに不満を持たずに購入している人が多く見られます。

ですので、販売店とすれば、拍子抜けの客層ということもあります。

ぜひ、交渉し甲斐のある顧客として、値引きにトライするのがよい、というのが「販売店」での声でもあります。

競合車が見当たらない
値引きするならトヨタ店同士のバッティングがよし

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引用:http://blogs-images.forbes.com/johnmccormick/files/2015/11/2016_Toyota_Prius_Three_06jm2-1200×800.jpg

さすがに、プリウスと競合する乗用車はなかなか見当たりません。

セダンタイプならば、SAIもハイブリッドですが、燃費では15km/h以上もの開きがあります。また、後席に人を乗せないといった世帯でのドライバーならば、マツダ・アクセラセダンXDなどと競合させてもいいでしょう。

こちらはクリーンディーゼルですので、車の性格が全く異なりますが、先進性という点では共通項があります。

ですが、プリウスの値引きは、やはり同じトヨタ店同士が間違いありません!

2016年後半は、テスラの動きにも注意。値引きは次第に大きくなる

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引用:http://images.hgmsites.net/med/2016-toyota-prius_100533993_m.jpg

アメリカで一番有名な自動車メーカー「テスラモーターズ」。

わずか1週間で30万台もの予約が入った理由は3万5千ドルという格安さでした。

EVの将来は、まずはテスラが握っているのは誰もが疑う余地はありません。

これが2016年後半から2017年に日本上陸となれば、プリウスはどうなるのでしょうか?

今後ミライが本格生産されるまでの間、プリウスの値引き率は大幅に大きくなるのは間違いないところです。