「環境車でも我慢しないデザインをつくり上げたい、誰が見てもかっこいい、乗りたい、と思う車をつくりたかった」

トヨタ自動車 児玉修作 プリウス・チーフデザイナーは、ラスベガスでのワールドプレミア(2015年9月8日)を前に、日本テレビの記者に即答しました。

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引用:http://www.gannett-cdn.com

ですが、アメリカのユーザーは意外にも保守的なデザインを好むのが通常。

記憶に新しいところでは、3Lのミドルセダン、フォード・トーラスが3世代目のモデルチェンジでベストセラーの座を追われ、トーラスそのものが消滅。

オーバルデザインと称された、楕円をモチーフとした外観とインテリアは、その後のフォードの経営悪化の原因になってしまいました。

プリウスの斬新なデザイン、アメリカではどう受け入れられているのでしょうか?

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トヨタはアグレッシブなデザインを欧州でも採用している

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引用http://cdn1.autoexpress.co.uk/sites/autoexpressuk/files/styles/gallery_adv/public/c056.jpg?itok=f0nO2sCN:

欧州での人気コンパクトカーは、ハッチバックタイプ。それも3ドアと5ドアだけでなく、カブリオレまであるほど、コンパクトカー市場は人気です。

その中で、トヨタが出しているAYGO(アイゴ)は、斬新なフロントマスクで他社のBセグメントを圧倒しています。

顔にXと墨で書かれたようなデザイン。

このあとに、4th プリウスがデビューしたところをみれば、Cool Japan はトヨタのデザインにも表れている、といえるでしょう。

プリウスは、日本で圧倒的な知名度を持ち、トヨタの代名詞にもなりました。

ハイブリッド性能は40km/Lを超え、これ以上の低燃費はありえないのでは?と、までささやかれています。

ただ、コストカッターだけが有名でも、本来の車の楽しさは追求できません。ですから、デザインも飛び抜ける必要があったのです。

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新型プリウスを購入したいが納車待ちは嫌!
ところで、展示車両って何?

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引用:http://www.drivespark.com/img/2015/10/29-1446121117-toyota-prius-2015-tokyo-motor-show-02.jpg

ところで、新車と中古車の間に「新古車」「未使用車」というあいまいな条件の車が存在することがあります。

自動車は陸運局で登録手続きを終えると、ナンバープレートを取り付け、封印作業をします。

ナンバーを取る、すなわち車検証を初めて取得した車が新車です。

ディーラーではこのような新車を自前で登録する必要があります。

このひとつは「展示車両」、もうひとつは「デモ車両」です。

展示車両はナンバーを取っているものと、取らないでショウルームで飾っておくものがあり、いずれも減価償却として「代車」扱いするか、中古車ディーラーに転売するのが一般的です。

展示車両は、メーカーからディーラーへ安く卸しているのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。

ですが、こうした「特別卸価格」はありません。

展示車扱いになる車も、メーカーからの希望小売価格を見ながら、転売するのが業界の掟です。

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登録していない展示車、購入したい理由とは?

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引用:http://toyota.jp/pages/contents/prius/004_p_001/image/grade/grade7/carlineup_prius_grade_grade7_2_01_pc.png

展示車両が気に入った、今すぐほしい、、そんな人もいないわけではありません。

特に、白やグレーといったカラーリングではない、レッドやイエローの展示車は、転売市場でも「不人気」で価格が下がる可能性も出てきます。

また、メーカーでは「S ツーリングセレクション」が売れ筋、と見込んで見切り生産していたところに、ふたを開ければAシリーズに人気が集中した実態もあります。

ディーラーのショウルームに展示してあったのが「A」で、納車3か月待ち、、となれば、いますぐこの展示車を購入したい、というケースも出てくるでしょう。

今乗っている車の車検が2か月後なのに、3か月待ちでは、再び車検を取らないといけない!そんな方の事情なら、ディーラーも何とかしようとするはずです。

ディーラーに展示車両がないかどうか、探してくれるケースも

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引用:http://www.telegraph.co.uk/cars/images/2016/02/23/2016-Toyota-Prius-comfort-large_trans++ek9vKm18v_rkIPH9w2GMNpPHkRvugymKLtqq96r_VP8.jpg

 

乗用車ディーラーというところは、今や全国のほとんどの会社がメーカーからの資本を受けています。

これはつまり、メーカーの方がディーラーよりも力が強い、ということを意味します。

これは、一般ユーザーにとって、こういった展示車探しなどの場合、都合がよくなります。

全国のどのディーラーにどんな展示車があるのか、あるいは予約キャンセルの車が流れているのか、などの情報が、もたらされます。

場合によっては、Aディーラーで引き取り手のないプリウスを、Bディーラーで引き受ける代わりに、手数料をもらう、という取引もないわけではありません。

なるだけ、ディーラーに都合のいいような展示車両をお客さんが購入する場合、陸送代も浮くことになりますから、当然「値引き」は請求できます。

展示車両のメリットとデメリットは?

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引用:http://st.motortrend.com/uploads/sites/5/2016/03/2017-Toyota-Prius-Prime-hatch-open.jpg?interpolation=lanczos-none&fit=around%7C0%3A0&crop=0%3A0%3B*%2C*

展示車両の中でも、ショウルームに飾ってある場合は、ノーナンバーですから完全な新車扱い。

これに対し、デモ車両の場合は、様々なお客さんが短距離を乗り回し、その合計が50kmから100kmといった範囲になります。

両方とも、どんな人がステアリングを握り、シートに腰かけ、あるいは車体を撫でまわしていたのかはわかりません。

また、初期ロットの車が展示車両ですから、どうしても「不具合」の対象になりかねないのも事実です。

ただ、値引き幅が多めにあり、タイミングが合えば即納車されるなど、メリットは計り知れません。

展示車両を購入する場合は、シートの汚れを良く見よう

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引用:http://images.cdn.autocar.co.uk/sites/autocar.co.uk/files/styles/gallery_slide/public/toyota-prius-rt-2016-044.jpg?itok=vYRnC57D

展示車両を運よく格安で購入できる場合、シートの点検は必須です。

特に白系のシートは必ず汚れが目立ってきます。

新型プリウスの場合、ドアトリムとシートの表皮をマッチさせているため、誰もが手でその形状を撫でまわしてしまいます。

皆さんは、自動車ディーラーに行く際、わざわざおしゃれをして出かけますか?それとも「お金がなさそうな恰好」で冷やかしにいくことはありませんか?

白系の表皮は本当に汚れが目立ちます。

だからこそ、それを承知で購入する、つまり中古加減があることをよく理解して、セールスマンに事前に展示車両を買いたい、と頼み込んでおきましょう。

ちなみに、値引き額ですが、50万円ほどは値引きに応じるケースはないわけではありません。