ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用した、新型プリウス。何それ?という方も多いかもしれません。

実は、車の乗り心地は「道路の凸凹面から伝わる」細かな振動をできるだけ抑えることで、全く違うものになります。

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引用:http://c-shinosaka.jp/gallery/35306/00073946.jpg

サスペンションは、車が走る際、4つの車輪が受ける道路の凹凸をいなすもの。例えれば、地震での縦揺れ、と横揺れ両方の揺れを吸収する「バネ」です。

大事なのは、車は常に走っており、4輪それぞれが段差のある着地面を回り続けている、という事実。

道路にいきなり段差が現れたり、劣化してひび割れたしまったアスファルト路面で、サスペンションが4つともそろって仕事をしないと、車は前のめり、横のめりなど、不安定になってしまう。

それを4輪とも最も高価で複雑なダブルウィッシュボーンに変えたことは、まさに「雲の上」を走る乗り心地を体現してしまった、ということなのです。

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乗り心地よくなった理由は低重心シャーシ

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引用:http://toyota.jp/pages/contents/prius/cp/press/image/column/prius_press_column_05_01.png

新型プリウスの走りについて、よく言われることは「ロングドライブでも疲れない」というレポートが多いこと。

疲れない乗用車の条件は「シート形状」と「安定性」で語られます。

シートに関しては、イタリアのレカロ社のシートを採用することで、腰痛を解消するケースが良くあります。

レカロとは、航空機のシートも生産しており、数時間から十数時間という長旅でも疲れない独特の椅子が自慢です。

ただ、シートがよくても、サスペンションがふわふわする、横揺れに弱いという車では、腰が安定しません。

そこで、多くの車が重心を低くすることと、重心の配分をなるだけ フロント5 対 リア5 に近づける工夫をします。

重心を低くする、ということは車高を下げるということではなく、シャーシの上に搭載されるエンジンやモーター、蓄電池などの重量の重いものをなるだけ下に配置する、ということです。

安定している走り、という記事があった場合は、この低重心に理由がある、と解釈してよいのです。

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そんな走りがいいなら、乗ってみたい…
意外に口コミで売れているプリウス

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引用:http://t1-cms-2.images.toyota-europe.com/toyotaone/ieen/toyota-prius-hybrid-2016_tcm-3044-496478.jpg

新型プリウスが売れる理由の一つは「プリウス」が特別なブランドだから、です。

ガソリンエンジンと電気モーターの両方のハイブリッドシステムで、20年にもわたって開発されてきた車は、世界でもこの1台だけです。

そして、その先には「水素燃料車 MIRAI」が発売されていますが、3台/日という生産台数、700万円を超えるプライス。

それも国からの補助金を受けて、の値段です。

新型プリウスは、どれだけミライの燃費性能、静粛性、安定走行性に近づくことができたのか?それに満足した人は、口コミで「凄い!」「買ってよかった」「実燃費28km/L」などと称賛しています。

その逆に、250万円スタートの価格は「高すぎる!」「室内の収納スペースがない!」「高速道路での走行の際、ステアリングが安定しない」といった声もあります。

これらは、究極のハイブリッド車としてみれば「合格」、300万円オーバーの車とみれば「?」、エクステリアデザインは良いが、インテリアが安っぽいので「不合格」などと、プリウスへの評価は真っ二つです。

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新型プリウスの価格は「高いのか」「安いのか」

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引用:http://images.cdn.autocar.co.uk/sites/autocar.co.uk/files/styles/gallery_slide/public/images/car-reviews/first-drives/legacy/prius-a-425.jpg?itok=ibrpY–Q

ところで、250万円から300万円の車両価格、という車は現在の市場ではどの程度のクラスに位置しているのでしょうか?

価格帯でほぼ共通なのが、VW ザ・ビートルの「234.0万円~339.0万円」。

偶然でしょうが、プリウスの「242.9万円~339.4万円」に酷似しています!ところが、この価格帯は日本車の場合 ミニバン の独壇場となっており、家族で乗る・3世代で乗る・旅行で乗るといったマルチな使い方ができ、ハイブリッドというのが定番です。

トヨタなら「ノア」「ヴォクシー」、日産なら「セレナ」が充当します。

この価格帯は「いかに様々な使い方ができるのか?」「後部座席も開放的か?」という車のクラスであり、プリウスの後部座席の頭上空間の狭さでは「これはあくまでも前席2座の車だろう」ということになります。

ここに焦点を合わせると「値段は高い」ということになるわけでしょう。

値引きがない。それもディーラーは強気だ、という声・声・声!

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引用:http://i.ytimg.com/vi/gVLLzTgTzgk/maxresdefault.jpg

さて、気になる値引きの話題へ行きましょう。

2016年3月決算に合わせてどっと注文が殺到したのは、プリウスも同じ。

特に、先代プリウスからの乗り換え組が多かったのは事実です。今、中古車市場を見てみると、中古プリウスがどんどん流れてきています。

例えば、2013年モデルで、7.9万km走行しているプリウスの中古車が129万円。支払総額150万円という情報もあります。

わずか3年で8万キロ近い走行、これが150万円という価格ということですから、ププリウスオーナーは、次回もプリウスへの乗り換えが病みつきになるのもわかる、というもの。

プリウスは国内で年間15万台程度売れますから、本来ならば中古車市場では値が暴落しても不思議ではありません。それが、この価格。

新車乗り換えには、プリウスは強い味方になる、というわけです。

プリウスを下取りなしで買う。その場合本当に値引きなし??

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引用:http://t1-cms-2.images.toyota-europe.com/toyotaone/gben/HEADER-1600x900_tcm-3060-637031.jpg

トヨタ系列のディーラーで見積もりを取る場合、複数の店に行くのは大事な作業です。

特に、初めて車を買う場合、あるいは下取りの車がない、廃車扱い、、といった場合は値引きが難しくなるのは必定です。廃車にする場合でも、ディーゼル車ならば、エンジンだけでも転売することができますが、これはその世界に詳しいセールスマンでなければ、ホイそれとはさばけないでしょう。

下取りなし、というのは実は営業側から見ると、現金一括なのか、ローンを組むのか?ということになります。

むろん、残価云々というリース方式もありますが、やはり新車登録をしたいというのが営業担当者の考え方。

さて、値引きですが、絶対に「不人気なカラー」「不人気なグレード」などのキャンセル車がないかどうか、それが安く買える方法です。

キャンセル、というのは納車待ちが長くなり、早く納車できるほかの店から購入してしまった、というケースがあります。

トヨタのディーラーは皆同じ納期、というわけではありません。

そこに目を付けてみましょう。値引き額にも差が出るはずです。

A店は早く納車できるのに、なぜお宅は遅いの?というきっかけで、10万円値引いてもらう、それも大事です。

人気車だからこそ、しっかりした店を選びたい

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引用:http://www.jimhudsontoyota.com/resrc/media/image/174585/prius-1.jpg

自動車ディーラーは基本的にショウルームを持っていますが、中にはカタログだけのネット販売も出てきています。価格だけは安く、その代わり整備は自宅近くのディーラーへ行ってください、、というのがこうした販売方法です。

もし、値引きを期待したい場合は、もうちょっと待って、納車待ちがなくなった頃に商談を行った方がよいかもしれませんね。

買うタイミングもしっかり考えてお金の準備をしていきましょう。