トヨタの新型シエンタの展示車なら、いくら値引きをしてもらえるのか?
中古車との違いやディーラーでの扱いもふまえ、ご紹介します。
展示車とは?
引用:http://www.toyota.co.jp/showroom_midlandsquare/screen/screen-01.jpg
例えばトヨタのショールームに訪れると、必ず置いてあるのが、でピカピカに磨かれたシエンタ等の展示車です。
化粧プレートと呼ばれる「シエンタ」と車名が入ったものや、「トヨタ」とメーカー名の入ったプレートが付けられたこれらの車両は、実は新車として売られているものなのです。
「大勢の人が乗ったり触ったりしているのに、中古車じゃないの?」と思われるかも知れませんが、未登録の新車であることは間違いありません。
展示車はどこへ?
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では、その展示車は安く購入できるのでしょうか?
新聞のチラシに「シエンタ展示車格安販売!」とか、「シエンタ未登録展示車入荷!」などと、うたわれているのをご覧になったことはあると思います。
これらは、ディーラーというより、サブディーラーなどの小規模の中古車併売店がほとんどで、自社で仕入れた新車を安く販売する手段として用いられるようです。
売れないときは自社登録されてれて、新古車となるはずです。
では、ディーラーの展示車はどこへ行くのでしょうか?
答えは、どこにも行かないというのが正解です。
ディーラーでは展示車を売ることはないと申しましたが、展示車として置いてある車を売ることはあります。
トヨタのディーラーにかかわらず、新車を販売、あるいは商談する時には営業マンは必ず在庫をチェックします。
値引き交渉において、在庫の有る無しで条件がかわるからです。
在庫には〇月〇日生産予定という、まだ生産されてなくても、自社が仕入れることが決定している「生産在庫」、すでに最寄りの廃車センターにある「センター在庫」、そして「店頭在庫」という種類があります。
この最後の「店頭在庫」こそが展示車で、単にどこに置いてあるかだけの差でしかありません。
つまり、目の前にある展示車は、いずれ新車として納車されるのです。
ですから、シートにはビニールがかけられ、足元には専用のマットが敷かれ、なるべく汚さないようにしているのです。
中には、この展示車を登録し、試乗車になるケースもあります。
また、あまりにも長く置かれている場合には新古車として自社の中古車扱いになったり、オークションに出品されることもあります。
が、新車として販売することが原則です。
*新車の登録は、通常書類のみ陸事に持ち込んで、車検証とナンバープレートを交付してもらい、各店舗にてナンバープレートを取り付け封印すします。
生産日から6ヶ月以上たった新車は「完成検査切れ(完検切れ)」となり、車そのものを陸事に持ち込んで、封印してもらう必要があります。
郊外にある陸事まで往復するのに、半日仕事にもなる立地の販売店にとっては、この手間は避けたいもで、その前に大幅値引きしてでも売りきるのが鉄則です。
展示車を安く購入することは出来るのか?
引用:http://toyota.jp/pages/contents/sienta/002_p_001/image/style/style/carlineup_sienta_style_style_2_09_pc.png
引用:http://www.touring.be/sites/default/files/tax/cat_contents/gettyimages-547497645.jpg
このような展示車が、知らないうちに自分に回ってくるのを防ぐことは出来ます。
まずはっきりと「シエンタは早く納車してほしいけど、展示車はさけたい」と要望を出すこと。
そして、そこに置いてあるシエンタの展示車が、グレードもボディーカラーも購入する車種と同じなら、車体番号を控えること。
ここまでやれば営業マンも、店頭在庫は外すように会社に要望を出すはずです。
逆に、「展示車でかまわないからシエンタを安く買いたい」という人もいるでしょう。
しかし大抵は「うちはそのような販売方法はしていません」と言われるはずです。
新車を販売する上でイメージが悪いからです。
どうしても展示車を狙いたいのなら、営業マンと親しくなることが先決で、顧客の場合、日頃の雑談の中で、「展示車を安く買えるのであれば教えて」などと言っておく事も出来ます。
そうすると、特別な値引きが許されるような対策が出たり、営業マンやその店舗があと少しでノルマ達成などのタイミングで、「特別な情報」として連絡が来ることがあります。
あるいは、値引き交渉の最終局面、どうにも折り合いがつかない場面で「実は展示車なんですが・・」という提案が出る可能性もありますが、販売が好調なシエンタの場合は可能性が低いでしょう。
仮に、展示車であることを前提にしたなら、その価格は、新車を値引いた金額以下、登録された新古車以上という設定のようです。
値引き金額としては、通常の新車であれば、15~18万円というところが、プラス3~5万円というところです。
これを利用する営業マンもいます。
自らの顧客や、制約できないままストックされている見込み客に対して「お買い得な展示車があります」というのアプローチをするのです。
この場合は、展示車=悪いイメージではなく、展示車=買い得、というイメージになり、お客さんの購買意欲をかけたてます。
同時に、「営業マンが通常あまり値引けないシエンタを、安く買えるめったにないチャンスだと言うから」と、なぜ今車を買うのかという理由付けを提供します。
もちろん、展示車を売るわけではいのですが、通常より気持ち値引ければいいのです。
展示車は得なのか
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引用:http://www.lucidaturamarmomilano.it/wp-content/uploads/2013/11/Impresa-di-pulizie-Milano-19.jpg
引用:http://toyota.jp/pages/contents/sienta/002_p_001/image/grade/grade1/carlineup_sienta_grade_grade1_2_01_pc.png
現行モデルとなってからのシエンタは、販売店側にそこまで必死にならなくても売れる車なので、販売サイドから展示車を勧められることは、まずないと思います。
しかし、売れると思って仕入れたボディーカラーやグレード(メーカーオプション等の仕様)がまったく不人気だったりするケースがたまにあります。
もし親しい営業マンを知っていれば、ばこっそりと教えてくれるかも知れません。
展示車は得なのかと言うと、数万円安く買える程度で、それほど旨みはありません。
それとりもボディコーティングなどをサービスしてもらえる条件を付けやすいというメリットの方が大きいと思います。
出典
■http://www.toyota.co.jp/showroom_midlandsquare/
■http://toyota.jp/sienta/?padid=ag001_i_carlineup_search
■http://goin.jp/1714
■http://cache2.asset-cache.net/xt/500816609.jpg?v=1&g=fs1|0|HRO|16|609&s=1&b=RjI4
■http://www.antenne.de/programm/aktionen/teilnahmebedingungen-tickets-fuer-dtm-am-norisring
■http://www.lucidaturamarmomilano.it/
■http://toyota.jp/sienta/?padid=ag001_i_carlineup_top