最近、マツダの車を「かっこいい」と感じる人が増えています。
それも、日本だけでなくヨーロッパを中心に増加中なのです。
引用:http://www.twwhiteandsons.co.uk/mazda/img/new-cars/2/2_02.jpg
なぜか? デザイナーがイタリア人だから? それともフランスにデザイン研究所があるから?
どれも外れ!実はマツダが全ての車のデザインを起こしている場所は、広島県です。
インテリアデザインもエクステリアデザインも、すべて生粋のジャパニーズ。
その証拠に、デザインのテーマは「魂動」。なんと漢字二文字なのです。
それだけではありません。デミオは「HAZUMI」というコンセプトネームから始まっていて、世界各国のモーターショウでも「HAZUMI」と表記されました。
日本人にしかわからない、跳み。それが形になった時には、世界中で受け入れられるブランドに成長しつつあります。
マツダは、値引きをしたがらない
引用:http://www.londoncitymazda.com/Portals/48/images/June-Mazda-web-ad.jpg
スーパーマーケットと百貨店の違いといえば、扱っている品物のクオリティでしょう。
価格も質も違うモノを扱うからこそ、商売のすみ分けが出来ているのです。
自動車メーカーはどうでしょうか?
軽自動車を作って売るのが得意な「スズキ」と「ダイハツ」。
WRCで世界を席巻した「スバル」。
そして、マツダといえば「ロードスター」メーカーとして、世界一の台数を販売していることで知られています。
これら4社は国内では販売台数が下位に甘んじてはいますが、実は4社ともしっかりと利益を出しており、ダイハツ以外は、海外での販売台数が圧倒的に多いのです。
そして、マツダは着実に「値引きしないブランド」へと頑張っているのです!
値引きをしない輸入車メーカーだけが、日本で人気
引用:http://www.asf-autoservice.de/wp-content/uploads/2016/02/Mazda2Nakama-e1454585496184.jpg
日本は輸入車の関税がゼロ。ところが、日本が欧州のEU圏に車を輸出した場合、5%の関税を支払わなければなりません。
BMW、ベンツ、VW、ルノー、フィアット、ポルシェなど、各社は日本法人を作って、価格調整をしっかりと行っています。
よく「並行輸入車」のベンツを安く買うサイトがありますが、利用する人はごくわずかです。
自動車は道具ではありますが、その中身がしっかりしていなければ、日本人は買うことはありません。
日本で成功している輸入車メーカーはドイツ、フランス、イタリアと英国に限られます。
これらのメーカーはほとんど値引きをしません。にもかかわらず、売れているからこそ、続いているのです。
グローバルメーカーのマツダ、値引きは嫌い
引用:http://www.mazda.de/assets/germany/11_news/Mazda2_Mazda_Original_Zubehoer_2_de_jpg72.jpg
値引きはせいぜい5万円、デミオはドライブをこよなく愛する方向けだから、そういう売り方なんだ、と思ってはいませんか?確かにそれは当たっています。
メーカーとすれば、国内で7万台売れていて、海外で24万台売れていれば、商売の辻褄が合うのかもしれません。
海外では「輸入車価格」で売れますので。
ですが、国内のマツダディーラーにとっては、それでは食べていけないはず。
スズキからのOEM軽を販売しても、利益は大したことはありません。
要は「マツダは変わった」「値引きをバンバンする会社じゃない」というイメージを世間に植えつけ、クリーンディーゼルやMT車といった絶滅危惧種をわざわざSKYACTIVEで出してきている、と考えると分かるでしょう。
特に、車に興味のない女性の多くは「ハイブリッドは燃費がいい」「音が静か」と考えています。それでいて、月販6,000台は軽く超えています。下手なドイツ車よりもコストをかけて、ドイツでもバンバン売っているマツダ2(デミオ)。値引きはないけど、下取り価格も高いですよ、とディーラーは「耐えている」状態なのです!
2016年、もう限界だ!値引きが始まっている
引用:http://3.bp.blogspot.com/-3SbSHpFxX7o/VdrlQuesTuI/AAAAAAAAHik/ULaBScYhUCU/s1600/mazda4.JPG
2016年、値引き最高額としてネットでは「35」万円。XD TouringのMT車ですが、これが別格。
なぜ、これだけの値引きになったのか?実は事情があるのです。
2016年の2月、新型デミオは定例のマイナーチェンジ車を発売開始します。ところが、あろうことか、デミオの販売台数は散々たるもの。ちなみに、2015年12月、ボーナスとクリスマスのダブルゲットという時期に、販売台数はわずか2,230台。毎月7,000から9,000の販売数が当たり前のデミオが!です。
翌月、2016年1月は一転して3倍もの6,947台をカウント。そしてマイナーチェンジ後の3月は7,601台になります。
12月に売れないとすれば、在庫車を可能な限り放出するしかありません。それが「35万円」もの車両本体値引きに結び付いたわけです。