スバルの新型フォレスターの値引き相場はいくらでしょうか。
いろいろなデータをもとに、新型フォレスターの値引き相場を見てみましょう。
モデル末期とも言われるフォレスターですが、依然として人気の衰えが見られません。
これは日産セレナ(ミニバン)に匹敵する大変珍しい出来事。
それだけ、完成されたボディーデザインとマイナーチェンジでのユーザーの期待感が大きいことが理由でもあります。
新型フォレスターがいかに人気があるのか、その評価の様々な声を投影しながら、実際の値引き相場を開示していきます。
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フォレスターはスバルのSUVだが、売れているのは偶然か?
引用:http://images-2.drive.com.au/2012/12/20/3903550/DriveForester-002_1024-620×414.jpgぇ
マツダCX-5やホンダヴェゼルが順調に売れています。
その一方で、トヨタハリアーや日産エクストレイルも底堅い販売を続けています。
ですが、一世を風靡した三菱パジェロや、トヨタRAV4、ホンダCR-Ⅴ、スズキエスクードなどは販売が芳しくありません。
パジェロは三菱の看板ですから、今後も存在していくでしょうし、トヨタRAV4は海外ではすでに新型車に移行。
オーリスをそのままSUVにしたようなデザインは、非常に躍動感を感じるはず。
CR-Vは良くできた車なのですが、ホンダのラインナップから落とすに落とせない車。
特にアメリカではライトウェイトSUVは非常に重要です。
日本では売れないため、ブランド消滅は決定済みですが、その資産をスポーツカーに持っていくのが今後のホンダの動き。
そして、スズキエスクードは、ジムニーのモデルチェンジがいよいよ近いことから、2.3Lエンジンを残すためにも、このモデルは手放さないでしょう。
SUVブームとは言いながら、実は国内モデルはどんどん消滅しているのが現実。
海外の500万円オーバーSUVは現実的な選択肢には入らない人たちにとって、非常に個性が強いメンバーばかりが生き残ったのが現在のフォレスターの立ち位置なのです。
つまり、フォレスターはスバルという個性が出した一つの答えであって、結局のところメーカーの個性やこんな車を作るんだ!という強い意識が、売れ続ける原動力となったのです。
フォレスターを買うのは男たちだけか??
引用:http://carmalaysia.fishtank.my/getmedia/58796bf2-f330-412f-a8fc-c46f7fd14840/Subaru-Forester-CKD-2-8×4.jpg.aspx
スバルは最近女性ドライバーが増えてきている、という実感はありませんか?それもそのはず、30代以上の女性に人気が出ていることから、女性にも一定の評価を受けていることが分かります。
ですが、フォレスターを買う主人公は圧倒的に男性です。
それも男性に運転してほしいSUVということであって、フォレスターが支持されていないのではありません。
SUVは年々まろやかな、遊び心を取り入れたものに深化しています。
例えば、FIAT500の派生車、500Xplus。
見た目、フィアット500をセダン風にして、車高を上げたなんとも風変わりなデザイン。
丸目が和やかな顔つきにしてくれるのですが、これがSUVというのには無理がある。
そこで、クロスオーバーカーと売り出しています。
日本車ならば、スズキハスラー。
納得。
軽ではありますが、内装もシンプルかつ外観と同じ塗装(フイルム)が楽しめる、スモールSUV。
この形のアイデアは、さすがスズキの伝統。
フォレスターに足りないもの、それは小物入れ!走りがいいのは良く分かるのですが、物足らないなにか。
それは価格に対するインテリアへのまじめすぎさがもたらしている、と言えます。
ブラック一色の室内をなんとか変えれば、かなりアドバンテージは上がるのに…
価格に関して、どう思われているのか?
引用:http://cdn.advertimes.com/wp-content/uploads/cm_subaru-C.png
ボトムレンジの2.0iが214万円。
はっきり言えば、SUVの基本はロールバーでボディ内部を完璧に固め、NAエンジンをとにかく回す…ここから始めるものです。
走るだけなら、モノを乗せるだけならこれで十分というのがこの214万円。
それもMT車ならばいうことはないでしょう。
今更、マニュアルシフト?それがあるからこそ、フォレスターの真価がある、というもの。
考えようによっては、このバージョンほど面白いものはないでしょう。
シンメトリカルAWDむきだし、そして硬めのサスペンション。
乗り心地云々はダブルウィッシュボーンが前輪に用意されているわけで、ボクサーエンジンが正確に刻むシリンダー内のオイルがどれだけ良い程度を保つかどうか。
こまめなオイル交換さえしていれば、このボトムレンジほど楽しいものはないはず。
はっきり言えば、このクラスはこれ以上値引きされずに買うしか手はない、というのが本筋。
アイサイト目当てなら、原価が下がっていることを知っておこう
引用:http://automove.jp/wp-content/uploads/2015/09/photo144.jpg
スバルの目玉は、何といってもアイサイト。
まず、ネーミングの勝利はCMでの訴求力でしょう。
だいたい、CMで大きな段ボールを路上に置いて、障害物に見立てて急ブレーキ!ほんとに止まった!!この驚いたドライバーや助手席の女性の表情で、これはいい、と日本中の視聴者の脳にインプットされてしまいました。
グレードでいえば、2.0i-Lが 258万円。
2.0i-L EyeSightが 268万円。
つまり、10万円しか変わらない、というわけです。
メーカーとすれば、このアイサイトを付けたグレードが、スバル安全対策車のボトムグレード。
ここから上が大量生産車であることから、値引き率も大きくなります。
相場は30万円から35万円。
アイサイトがあるかないかで、値引き額は10万円ほど落ちる、という結果があります。
X-BREAK、S-Limiteは、基本的に「ドレスアップ対応車」
引用:http://2.bp.blogspot.com/-y8ZyxPqcO70/Vvx1UUZunaI/AAAAAAAAkFI/6dvAx17KjUgrSM583FbNXjzFxcpb-tZvg/s1600/jessica.jpg
ドレスアップの流儀、それはトヨタ流、ホンダ流、マツダ流と全く違います。
誰のためのおもてなしなのか、ドアを開けた途端に本革シートのにおいが立ち込める、ハリアー。
もっとハイクラスになるとレクサスNX。
筆舌にし尽しがたい贅沢とは、つまりいかに車であることを忘れるか、というほどの素材で溢れています。
日本人にはどうしても工業製品の質感が敏感過ぎ、安っぽいシートと安いシートの区別が完全に判別可能。
ところが、フォレスターの場合は、シートとアクセルペダル、インパネの張り出し位置、ドアパネルのカタチなど、全て収まるところに収まるスポーツカーと同じ設計寸法です。
そこが「遊びが足りない」と揶揄されるところですが、欧州の人たちにはその素っ気なさが大変支持されており、北米でも壊れない、安全、そしてシンプルで走る、というフォレスターが人気なのもわかるでしょう。
ドレスアップの流儀もわずかな差でしかありませんが、価格差を付けなければ価値が付かない、リセールバリューが変わるというマーチャンダイジングの方程式で、275万円、289万円というプライスを掲げます。
これが35万円から40万円の値引きに引っかかるのは必定。
相場でも25~30は必ず引いてくれます。
もともとフォレスターを求める人は、スバル車を求める人だ
引用:http://www.auto-types.com/images/_autonews/2014-geneva_Motor-Show-Subaru-Viziv-2_1039.jpg
S-Limted、XT は289万円、312万円。
特にXTはエンジンが直噴ターボになり、ハイオクガソリンというコストが生じます。
つまり、フォレスターの中でレヴォーグ同様、排気量だけをアップさせたDITエンジンが特徴で、ターボ特有のスカ~んという加速が並々ならぬドライブ意欲を刺激してくれます。
こういうマシンを必ずラインナップさせるのが、スバルのありがたいところ。
WRC参戦の波及効果はこうやって市場開放されていくので、スバリストは特にそのエンジンに注目し続けるのもわかります。
レヴォーグが売れていることから、値引きに反映できる額も上昇。
これが国内だけにとどまっていたら、50万円もの値引きは不可能だったに違いありません。
車両値引きがあることから、多くの人たちが70万円、80万円というオプションを設定。
400万円総額という内装の数々と外観のLED装飾、これはここからも25万円ほどは確実に値引きが勝ち取れるプレゼント価格になるでしょう。
ジャストサイズのフォレスターはドライビングを向上させる
引用:http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2015/01/08/article-urn:publicid:ap.org:e5c1dd4afbc34ff9b209623547a579bc-6VQjSDIloHSK2-50_634x422.jpg
ドライビングが楽しい、という要素は誰もが望む車購入の理由なのでしょうか?人によっては「ミニバン」の方が車高が高く、窓からの景色がいい、と考える人もいるでしょうし、小物入れがたくさんあれば、レジャーに便利という場合もあるでしょう。
フォレスターはその点、インテリアが素っ気ない。
だからマイナス点と言ってはいけないなどと、いうのはおかしい。
ドイツ車だから、安定感があって、ブレーキを踏み過ぎても急ブレーキにならない、というのはあくまでもコンクリート製のアウトバーンが敷かれた国だから。
日本はアスファルトであり、山坂があり、自然風土によって道路も亀裂や急なカーブも日常的な風景の一つです。
日本には日本発のSUVが一番適しているのであり、それを適正だと考える値引き額で買う。
それこそが、スバルの正しいオーナーの所作でもあるのです。