スバルの新型レヴォーグの値引き後の価格はいくらになるのでしょうか。
欧州車との考え方の違いや、オプションの事をふまえて、見てみましょう。
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値引きというのは、どんな自動車ディーラーでも半ば常識で行われます。
ところが、レクサスが「定価販売」を始めたことから、乗用車の価格が高止まりする傾向になってきました。
例えば、ドイツ車のBMW、メルセデス・ベンツ、VWやスウェーデンのボルボなど、本国で購入するよりも日本で買うほうが30%は高い、というのが一般的です。
ちなみに、500万円の車が30%増しとなれば、650万円。なんと150万円も高くなってしまいます。
もし、原価が350万円程度で、500万円のプライスタグをつけるべきところを650万円で売る。
もちろん欧州から日本への輸送コストはかかるでしょう。ですが、日本では輸入車の関税はゼロ。
ですが、ブランド料がかなりかかっています。
ならば、日本人はドイツの車を高く買わされているのでは?と思う人がいるようです。
もちろん、からくりとしては、ドイツでは消費税は18%ですから、500万円の車に対して90万円程度は余計にかかります。
ですが、ドイツで買うドイツ車は、日本仕様ほど多くの標準パッケージがありません。
つまり、日本で買う日本車も輸入車も、現実は「使いこなせないオプションだらけ」なのです。
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本国仕様と日本仕様は全く違う。だから、輸入車は高い
引用:http://www.vireoauto.nl/1002899/vireo-auto-subaru-levorg-financieren.jpg?v=0
前置きがちょっと長くなりましたが、日本で買うベンツとドイツで買うベンツは、ラインナップが違います。
ドイツでもイギリスでも、車はあくまでも道具です。
もちろん安全性能などには興味のある人も少なくないでしょう。
ですが、少し硬めのシートと走りに適したタイヤさえあれば、満足という人が少なくありません。
500万円の車に最初からついている70万円分の標準装備のうち、65万円ほどは要らない、というのが欧州の人の発想です。
つまり、日本にやってくる輸入車はどうしても30%高くなるのは当然なわけです。
駆動系、ブレーキ性能、足回り、ボディ剛性、基本的な部分は海外でも日本でも全く変わりません。
が、日本人が大好きな「おもてなし装備」は実はものすごく高く付くのです。
オートライト、ウインカーの左右シグナルなど細かい部分は、欧州仕様には着いていません。
新型レヴォーグは、4バージョンのみ。
まずは、素の状態で値引いてもらおう
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1.6GT EyeSight = 2,775,600円
○キーレススタート&プッシュスタート
○フロントフォグランプ
○オートワイパー&オートライト
○215/50R17タイヤ&アルミホイール
○UVカット機能付き濃色ガラス
これが、レヴォーグのボトムグレードの標準装備の内容です。
これだけでも、走りには満足できるのは間違いありません。
市場の価格は5万円から15万円程度の値引きですから、262万円。
次は、人気の安全装備をオプション設定してみよう
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これに、安全装備として人気の高いオプション「アドバンスドセイフティパッケージ」を付けると、自動的に以下の4つも付いてきます。
○LEDロービームランプ
○運転席8ウェイパワーシート
○オールウェザーパック
○ウェルカムライティング&サテンメッキドアミラー
この中で「オールウェザーパック」とは、北海道や東北、信州などの冬場にワイパーがフロントガラスに凍り付くのを防ぐ熱線入りの装置。
インパネのフロントウインドウ付近への熱風を当てることでも、効果はあるはずですから、本当に必要かどうかは?というところでしょう。
ちなみに、このオプションを付けた場合、298万円がカタログ価格です。端数を切って差額を出すと、21万円。
ここでは35万円の値引きを期待できます。
すると、263万円!なんとオプション設定なしと1万円しか変わらない額にまで、落ち着くことが可能になります。
こんなことができるのか、というとスバルではこのパッケージが売りのひとつであって、それを見越して生産していることから、台数の多いパッケージ車の方が値引きがいい、ということになります。
アドバンスドセイフティパッケージだけ欲しい!と粘るといい
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アドバンスドセイフティパッケージは、ドライビングの際に「自分の周り」をセンサー、カメラ、レーダーなどで感知し、マルチファンクションモニターで知らせたり、ライトの照射角度を下げます。
簡単に言えば、深海を航行する潜水艦さながらの全方位レーダーなのです。
これは、高い装備に違いない、と思っていませんか?
これこそ、年々あらゆる高級車に採用され、ミリ波レーダー、カメラ、センサーなどの価格はどんどん下がってきています。
これは言い換えれば「情報家電」のコアともいえるもの。
安全性能が多く付いているといっても、最終的には自分で危険を察知し、モニターで確認するのがスバルの考え方。
あくまでも補助的なオプションです。車のライン取りを無理やり正すようなことはありません。
だから、値引きは可能な程度、と言えます。
このアドバンスドセイフティパッケージだけが欲しい、といえば、購入価格は間違いなく下がります!
一番人気の1.6GT-S EyeSightで見てみよう
引用:http://blog-imgs-67.fc2.com/c/a/r/carinfoj/levoge_022.jpg
一番人気の1.6GT-S EyeSightは305万円。
これにアドバンスドセイフティパッケージを付けると、327万円。
このほかにはナビゲーションシステム、とオーディオ関係のオプション設定です。
様々なメーカーのものを採用して、20万円以上のパッケージは必要になります。
そして、小さな子供がいるご家庭では、「リヤエンターテイメント(10.1型ワイドVGA+LED)」が必要なケースも(86,400円)。
つまり、ここでは最低でも30万円程度の追加オプションで、370万円のプライスです。
ここから、40万円から50万円の値引きが引き出せれば大満足、最低でも35万円は引いてもらって、335万円、というところでしょう。
必要なアクセサリーだけを強調。あとは要らないと言ってみる
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新型レヴォーグの値引き後の価格ですが、1.6GT-S EyeSightなら、350万円を超えない程度にはしないと、どんどんディーラーのおもうツボにはまってしまいます。
オプションは恐るべし、と肝に銘じましょう。